こんにちは、穏やか暮らし研究所の奥成大輔(オクナリダイスケ)です。
AIの進化や検索環境の変化によって、情報発信のあり方は大きく変わり始めています。
ブログやSNS、YouTube、noteなど、発信の手段が増える中で、これからぼくたちはどのように発信していけばよいのでしょうか。
先日、少人数で開催したカフェトークでは、それぞれ異なる立場で活動している参加者の皆さまと、「AI時代のこれからの情報発信」をテーマに対話を行いました。
その中で見えてきたのは、手法やテクニック以上に、「誰が」「どんな経験をもとに」発信しているのかという部分の重要性でした。
この記事では、カフェトークでの対話をもとに、AI時代における情報発信の変化と、これから大切にしていきたい視点について整理します。
はじめに|カフェトークで見えてきた「これからの情報発信」
2026年4月22日、第2回カフェトークを開催しました。
今回のテーマは「これからの情報発信」です。
ブログ、SNS、YouTube、noteなど、発信手段が多様化するなかで、「何を、どう発信していくのか」という問いは、誰にとっても重要なテーマになっています。
今回も少人数で、雑談形式の中から多くの気づきが生まれました。
この記事では、その中で共有された内容と、ぼく自身が感じたことを整理してお届けします。

それぞれの立場から見たいまの情報発信
今回のカフェトークで印象的だったのは、それぞれがまったく違うスタイルで活動していることでした。
- SEOを軸にアフィリエイトサイトを長年運営している方
- 定年後に街歩きや音楽の記録をnoteで発信している方
- 夫婦でデザイン事務所を運営しながらブログやnoteに取り組んでいる方
- 紙媒体からキャリアをスタートし、現在はAIも活用しながら表現を広げているデザイナーの方
- 複数のメディアを体験しながら情報発信の方向性を調査しているぼく自身もその一人です
共通しているのは、ひとつの収入源や役割に依存せず、それぞれの形で活動を「続けている」という点です。
この「続けている」という状態こそが、どんな時代においても、やっぱり重要なことだとあらためて気づかされました。
今回の参加者の中には、10年以上前にぼくのドロップシッピングの講座をきっかけに、メディア運営を始めたという方もいらっしゃいました。
当時の講座が、その後のアフィリエイトや情報発信につながり、現在も試行錯誤を続けながら継続しているというお話を伺い、とても嬉しく思いました。
情報発信の正解はひとつではない
今回の対話を通して強く感じたのは、情報発信には「これが正解」という形がないということでした。

ブログを軸にしている方もいれば、noteを中心に発信している方もいます。
SNSやYouTubeに可能性を感じている方もいれば、複数のメディアを組み合わせて試行錯誤している方もいます。
それぞれが、自分の環境や得意なことに合わせて、発信の形を作っている状態でした。
「何をやるべきか」を探すよりも、「自分に合う形は何か」を見つけていくこと。
そのプロセスそのものが、これからの情報発信には必要なのだと感じました。
実際に参加者の方からも、次のような感想がありました。
いろいろな形での情報発信、メディア運営の方法があるということを改めて感じました。
(いまい じゅんこさん)
今回のカフェトークでは、同じテーマであってもアプローチはさまざまで、それぞれが自分なりの形を模索している様子が印象的でした。
AI時代に問われる「人の価値」
AIの話題も、今回の中心的なテーマのひとつでした。
AIによる文章生成のレベルはすでに高く、日常的に使っている方も多くいます。
ラジオの台本も手掛けるプロライターの体験として「自分の書いた文章とAIの文章の違いが分からなくなってきた」という声もありました。
実際に現場で文章に関わってきた方だからこそ感じる変化であり、AIの進化がすでに“特別なものではない段階”に来ていることを実感させられます。
この状況の中で見えてきたのは、「文章を書くこと」自体の価値が相対的に下がっているという現実です。
その一方で、これまで以上に重要になっているのが、
- どんな経験をしてきたのか
- 何を感じているのか
- どんな視点で語るのか
といった、人にしか持てない部分です。
AIは整った答えを出してくれますが、何を問い、何を伝えるかは人にしか決められません。
これからの発信は、AIを使うかどうかではなく、「どう使いながら、自分の価値を出していくか」という段階に入っていると感じました。
発信は「誰のためか」で変わる
今回のカフェトークで何度も話題に上がったのが、「誰に向けて発信するのか」というテーマでした。
自分のために書こうとすると、どうしても手が止まりやすくなります。
何を書けばいいのか分からなくなることもあります。
一方で、「この人に伝えたい」という相手が見えていると、自然と発信が続いていくという話がありました。
特に印象的だったのは、ペルソナの考え方です。
AIで作ったペルソナは便利ではあるものの、どこか実感が伴わない。
それよりも、実在する誰かを思い浮かべた方が、言葉が具体的になるという意見が出ていました。
実際の顔や声、状況をイメージできる相手に向けて書くことで、文章の温度は大きく変わります。
参加者の方からも、発信の軸について印象的な言葉がありました。
発信の継続は、誰かのためにやると強い。ペルソナは実在の人をモデルにすると強い
(リョータさん)
やはり、具体的な誰かを思い浮かべて発信することが、継続や質の面でも大きな違いを生むのだと感じます。
「誰のために書くのか」という問いは、これからの発信においてますます重要になっているとぼくは考えています。

実体験がコンテンツの価値になる
もうひとつ大きなテーマになったのが、「実体験の価値」です。
一般的な情報や商品紹介だけでは、どうしても差別化が難しくなってきています。
その中で、実際に経験したことや感じたことをもとにした発信は、やはり強いという話がありました。
実体験や自身が感じたことなどのエピソードは強いコンテンツになる
(リョータさん)
同じ情報でも、「その人がどう感じたのか」「どう行動したのか」が加わることで、読み手にとっての価値がまったく変わります。
誰でも書ける情報ではなく、その人にしか書けない経験こそが価値になる。
それが結果として、読まれるコンテンツにつながっていくのだと、その重要性をあらためて感じました。
発信を続けるための工夫
発信を続けるための工夫についても、いくつかのヒントが共有されました。
そのひとつが「ストック」です。
日常の中で写真やネタをためておくことで、発信のハードルが下がり、気軽に投稿できるようになります。
また、「何をやろうか」と考えすぎると止まってしまう一方で、無心で発信した方がテンポよく続くという声もありました。
発信は気合いで続けるものではなく、仕組みで続けるもの。
そう考えると、無理なく続けられる環境づくりが、とても重要だと感じます。
SNSで見つけてもらい、ブログで信頼される流れ
ブログやSEOについても、現状の変化が話題になりました。
検索流入の減少や、個人ブログの難易度の上昇など、従来のやり方が通用しにくくなっているという実感があります。
一方で、SNSと組み合わせて成果を出している事例もありました。
インスタグラムで集客し、ブログで信頼を補完する。
今回のカフェトークでは、実際にこの流れで仕事の受注につながったという具体的な話も共有されました。
ある方は、インスタグラムで地域の情報や活動を発信し続ける中で、企業や施設から声がかかるようになったそうです。
その際、インスタグラムだけではなく、WordPressで運営しているブログがあることで、担当者や決裁者に対しての信頼性が高まり、結果として案件の受注につながったというお話でした。
特に印象的だったのは、インスタグラムは発信の入り口としては非常に強い一方で、見る人によっては情報が流れてしまいやすく、「本当に信頼できるのか」を判断しづらいという側面があるという点です。
その点、ブログがしっかりと作り込まれていることで、
- どんな活動をしているのか
- どのような実績があるのか
- どんな考え方で仕事をしているのか
といった背景まで伝えることができ、結果として「この人にお願いしたい」という判断につながりやすくなるということでした。
SNSで見つけてもらい、ブログで理解してもらう。
この役割分担は、これからの情報発信においてますます重要になっていくと感じました。
このように、メディアを組み合わせて設計することが、これからは前提になっていきそうです。
一方で、参加者の中からは、今後の課題としてこんな声もありました。
個人メディアでのGoogle SEOの取り組み方について知りたい
(たくやさん)
検索環境の変化によって、これまでのやり方が通用しにくくなっている中で、どのように個人メディアとして戦っていくのか。
これは今回のテーマとも深く関わる、多くの方にとっても関心の高い課題だとぼくも認識しています。
まとめ
今回のカフェトークを通じて感じたのは、情報発信はテクニックだけでは成立しない時代に入っているということでした。
AIの進化や検索環境の変化によって、「誰が」「どんな経験をもとに」発信しているのかが、これまで以上に重要になっています。
そしてもうひとつ感じたのは、発信は一人で完結するものではなく、誰かとの関係の中で続いていくものだということです。
誰に届けたいのか。
誰の役に立ちたいのか。
そこが見えている人ほど、自然と発信が続いているように感じました。
編集後記
今回のカフェトークは、「これからの情報発信」をテーマにしながらも、実際にはもっと根本的な部分に触れる時間でした。
それは、「人はなぜ発信するのか」という問いです。
AIの進化によって、情報そのものの価値は変わりつつあります。
調べればすぐに答えが出てくる時代になりました。
それでもなお、誰かの言葉に触れたいと思うのはなぜなのか。
今回の対話の中で見えてきたのは、その人がどんな経験をしてきたのか、どんなふうに感じているのか、そうした背景そのものに価値があるということでした。
うまくいっていることだけではなく、迷っていることや試行錯誤している過程も含めて、その人の発信になっていく。
そして、その積み重ねが、誰かにとってのヒントや安心につながっていくのだと思います。
もうひとつ感じたのは、このように顔を合わせて言葉を交わす時間そのものの価値です。
このような機会はAIでは代替できません。
整理された情報ではなく、まだ言葉になりきっていない考えや、ふとした一言の中に、これからの方向性のヒントが含まれている。
そうしたものが自然に行き交う時間は、やはり特別なものだと感じました。
正解を出す場ではなく、それぞれが持っているものを持ち寄りながら、これからのことをゆるやかに考えていく。
そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思っています。
今回のカフェトークについては、参加者の方からも
こんな雑談会に参加しましたと紹介したいくらい気づきが多かった
(いまい じゅんこ さん)
という声もいただきました。
こうした感想をいただけること自体が、カフェトークのようなトーク会の価値をあらためて教えてくれているように感じます。
もしこのような時間に興味を持っていただけたら、次回のカフェトークにぜひご参加ください。
初めての方でも安心して参加いただけるように、少人数でゆったりとした雰囲気で開催していきます。
日程や詳細は、穏やか暮らし研究所公式メルマガでご案内しますので、タイミングが合えば気軽にのぞいてみてください。


